【宿泊記】パレスホテル東京
こんにちはたにやばです。
パレスホテル東京は皆さんにとってどのようなホテルでしょうか。
5つ星に輝くまごうことないラグジュアリーホテルですが、
マリオットやヒルトンなどのメジャーチェーン系ではなく、
まだ泊まっていない方も多いのではないでしょうか。
伝統あるパレスホテルがリニューアルにより今の姿になったのは最近の事。
昨年フレンチレストランが更にリニューアルしたように、
このホテルは常に変わり続けている印象があります。
昨年の初めに宿泊した時のことを少しだけ、写真と共に思い返します。
何といって立地に恵まれているパレスホテル東京。
丸の内1-1-1という住所はこのホテルが東京の中心地にある証明に他なりません。
では立地だけが特別かというとそんなことはありません。
ホテルの佇まい、スタッフの所作や気遣いのレベルは流石といったところ。
ロビーの生け花の美しさを毎週の入れ替えによって保っているところは、
このホテルの変化し続ける姿勢に似通っている気がします。
館内は重厚感がありつつもモダンで上品な香り。
お部屋はグランドデラックスキング。55平米のバルコニー付きのお部屋です。
このような調度品も美しいですが、やはりこの部屋に滞在するからにはバルコニーへ。
小さなランプと2つのイスにテーブル。
簡単なバルコニーから眺める東京・丸の内の夜景は僕がこのホテルを人に勧める理由です。
客室に戻り観音開きのミニバーを開けてみます。
シンプルながら美しいですね。
十分広く取られたバスルームは洗い場付きのビューバス。
バスアメニティはフランスのANNE SEMONIN。
パリのインターコンチネンタルホテルでも同じブランドのバスアメニティに出会いました。
洗い場付きのビューバスはお湯の熱気でガラスが曇るのが残念ですが、
利便性を考えたら合理的な選択でしょうか。
夜はプールでワークアウトも。
他のゲストもおらず、ジャグジーも貸切で利用できました。
インルームダイニングで中華やイタリアンなど乱雑な注文をしたことを思いだします。
デザートに食べたマロンシャンティイはまた食べたくなる、噂通りの逸品でした。
朝も贅沢にビューバスを楽しみ、名残惜しくCO。
不満の少ないホテルステイは沢山ありますが、
このように鮮烈な印象を与えてくれるラグジュアリーホテルでの滞在は一晩で僕に多くの刺激をもたらします。
この日の丸の内の夜景もその一場面。
1年たった今も、美化されつつ脳内にしっかりと刻み込まれているようです。
【宿泊記】パークハイアット東京
たにやばです。
この記事は過去のパークハイアット宿泊について振り返ったものです。
今更感ありますが、良ければお付き合いください。
パークハイアット東京は25年もの時を経て今なお都内屈指のラグジュアリーホテルとして存在感を示しています。
丁度僕が生まれたころから存在するというのですから、驚きもするでしょう。
ラグジュアリーホテルというものに興味を持ち、
パークハイアット東京に宿泊した時から僕は”ホテル好き”としての性をより強く自覚したように思えるほど、このホテルにおける全ての時間は特別でした。
「このホテルの何が特別か」と問われるとそれは案外難しくなります。
愛するパートナーに「私のどこが好き」と問われて「全部が好き」と、
何も考えなかったような回答をしてしまう事象に似ていると言えましょうか。
車寄せからエントランス、エレベーターを上っていくときの緊張感。
別世界のような空気に毎度のことながら驚き、
しかし当たり前のようにピークラウンジを横目にフロントまで歩く時の高揚感。
ジランドールを通り過ぎ、
ライブラリーを抜け、
丁寧なスタッフに導かれ、落ち着きのある客室へ。
最初からいくつかの滞在はデラックスルームで。
いつしか、ビューデラックスルームにも泊まるようになりました。
イソップの軽快な香りに包まれ、特徴的な低いベッドに沈む夜。
富士山まで見渡すビューバスから始まる優雅な朝。
ある時はジランドールで、またある時はお部屋でいただく美味しい朝食。
クラブオンザパークで身体以上に心が満たされる余暇。
ある時はピークバーで、
またある時はニューヨークバーで、「ロストイントランスレーション」の名場面に淡い思いを寄せつつ過ごす一人の夜。
またある時は大切な人とじっくり夜景に酔うニューヨークグリルでの夜。
このホテルをどうして愛さずにいられるでしょうか。
先月、幸運が重なり「トーキョースイート」という、このホテルで1室しかない特別なスイートに宿泊する機会を得ました。
広さは220平米。
トップスイートであるプレジデンシャルスイートに次ぐお部屋です。
あえて無駄な言葉はあまり挟まず、この素晴らしいお部屋を共有できればと存じます。
そして夜も深まるころには.....
勿論この日の夜はニューヨークグリルで。
この部屋で刻む時は普段以上に濃く感じることでしょう。
余り言いすぎるのは野暮ですが、ぜひ大切な日、大切な時に泊まってみてほしいです。
今年もこのホテルに何度を何度も訪れ、
その度にまた大切な時間を1つ1つ丁寧に刻んでいく、
そんな一年になればいいなと願っています。
パークハイアット東京に関わる全ての皆さま、いつもありがとうございます。
【宿泊記】アマン京都
こんにちは、たにやばです。
この度一人でアマン京都に宿泊してきました。
記憶の冷めないうちに滞在記として記しておきます。
今回の一人旅、パークハイアット京都とリッツカールトン京都での素敵な滞在を消化しようとし、しかしイマイチ満足しきれていない自分がいました。
それはホテルに対する不満ではなく最近の自分の行動に対する自戒の念を消化できずにいたことに起因するのですが、とにかくそんな現実や自責の念から逃れるように、極上のリゾートを展開するアマンならばと当日に予約を入れました。
鴨川沿いのホテルからタクシーを飛ばして15分程でしょうか、
14時を少し回るころにアマン京都に到着しました。
アライバル・パヴィリオンで僕を出迎えてくれたのは数人のスタッフ達。
決して仰々しくはなく、しかし丁寧な歓迎を受けました。
アライバル・パヴィリオンは小さな建物で、ここで一組だけ(僕はシングルでしたが)の丁寧なCIを行います。
もらった名刺を後から確認したところ、副総支配人の方が自らホテルの成り立ち、鷹ヶ峯の地の歴史、昨今の情勢、このホテルの色々な楽しみ方などを懇切丁寧に説明したくださったみたいです。
必要な情報の登録が済むと、その副総支配人含む数人のスタッフにエスコートされながら、
アマン京都のメインストリートを歩きます。
街中の舗装された道とは勝手が異なる石畳の道。
それすらも楽しみに変えてしまう逸話の数々に足取りは軽く。
これは、本来この地に開かれるはずだった西陣織の美術館の正門予定地。
道半ばで実現がかなわなかったその意思をしめ縄でリスペクトしているそう。
宿泊棟は日本のアマンらしいシックなつくり。
森の中の庭園に溶け込むような地味さが良いです。
入り口はメインストリートの裏側に。
あくまで宿泊棟はこのホテルの”メイン”ではないんだなと感じました。
この棟は各入り口から1階と2階のそれぞれ一部屋づつ。
階段を上って「楓」のお部屋に案内していただきました。
部屋の広さはスイートを除きすべてのカテゴリーで同じ広さ。
モダンな和を意識した、採光量が程よいお部屋でした。
靴を脱いで畳敷きのお部屋に上がり、スタッフさんに細部まで十分すぎるほど、丁寧な説明をしていただきました。
部屋のデザイン、アメニティなどを見るとアマン東京とは共通のものもあれば異なるモノも。
確かに言えることは、やはり不足ない滞在を過ごすための設備は充実しています。
眺望に関しては、正直なところ圧巻の絶景は見当たりませんでした。
メインストリートと、その奥のスパ棟が見えます。(木と石と黒いプレハブ)
ですので、開放的な情景を楽しむことは残念ながら叶わないでしょう。
それなのになぜか近い距離にある白、黒、緑の”小さな”景観は非日常を感じさせてくれます。
快適なベッドや座布団からぼんやりと人気のない、静かな森を眺める。
何でもないようで、現代人が忘れしまいがちな時間です。
それも世界的なホテル、アーキテクトがしつらえた2万坪を超える空間を、
この日は数組のゲストで独占してしまうというのですから贅沢なものです。
部屋を一通り堪能した後、温泉の為にスパ棟へ向かいました。
ここでも貸切となったのはホテルの事を考えると喜ばしくはないのですが、
人目を気にせずくつろぐにはこれ以上ない環境だったと言えます。
温泉男女それぞれに内風呂と露天風呂があり、ロッカーや洗い場も不便なく利用できるよな作りでした。
何より露天風呂はとっても広く...時間を忘れてゆっくりと湯治を楽しみました。
冬の京都でも苦に感じないほどに温まった身体で、天ヶ峰へと歩きます。
天ヶ峰も以前の所有者がしつらえた場所をそのまま残してあり、
以前は鉱山としての用途もあったとか。
石段の階段は想像以上にハードでしたが、誰もいない頂上で小鳥のさえずりを聞きながら涼むひと時は夕食前の良い運動になりました。
部屋に戻り、少しだけ身支度を整えてから、夕食へ。
すっかり太陽は沈み、メインストリートも庭園も昼とは異なる表情を見せます。
THE LIVING PAVILION by AMANは静かな明かりをたたえていました。
建物の外でスタッフさんが迎えてくれたこのパヴィリオンには他にゲストはおらず。
この贅沢な空間を一人のゲストで占有する貴重な経験でした。
初めは恐縮して落ち着きませんでしたが、心地よい距離間のスタッフと話している内に
すっかり居心地の良い知人の家に招かれたような居心地の良さに包まれていました。
当然その過程には、目にも舌にも嬉しい極上の料理の数々がありましたが。
カモミールティーと茶菓子をいただき、極上の孤独のグルメを締めくくりました。
その後、テラスのソファーへ座り電気毛布を掛けてもらいました。
夜風に焚かれながら、生きているような炎がぱちぱちと音を立てるのを静かに聴いていました。
宿泊棟へ程よい良いと共に歩くと、誰もいない静寂な森の中で感じるのは不思議と恐怖や孤独、不安といった感情でなく、遠くから静かに見守るような優しい感覚。
一人で勝手に安心するような気持ちを覚え、ベッドに沈むのでした。
翌朝
予約した朝食の時間に間に合うようにかけたアラームに起こされ、身支度をします。
こういうところで時間に捉われるのはこの滞在中唯一の時間だったように思います。
粉雪や舞い落ちる中、ダウンを着て昨晩と同じパヴィリオンへ。
アマン京都の和朝食は八朔ジュースと地産地消の野菜サラダに始まります。
京都らしく湯葉と湯豆腐。目の前で仕上げてくださいます。
重箱のお料理とご飯、味噌汁。お米は京都のコシヒカリを使っています。
デザートで口直しをした後、テラスへ。
眼前に広がるケリー・ヒルガーデンをゆっくりと観察し、うっすら寒い森の空気を堪能します。
その後、滞在中二度目の温泉に。
このタイミングで雪が強まり、粉雪が舞い込む賑やかな露天風呂に。
やはり貸し切りでしたが、昨日より気分は晴れやかでした。
その後出発しなければならない時間ギリギリまで部屋のベッドから外の景色を眺めていました。
満腹感と温泉による温かさも手伝って、程よい眠気に誘われました。
”大きすぎない”この不思議と落ち着く景色を眺めてあっという間に2時間ほど。
この瞬間、頭をよぎったのは日常に戻らなけらばいけない悲しみではなく、
軽く、すっきりとした静的な充足感でした。
最後まで懇切丁寧なスタッフさん達に見送られタクシーでホテルを後にしました。
名アーキテクト、ケリー・ヒルの最晩年の作品の一つであるアマン京都。
スタッフさんがいうにこのホテルは敷地こそアマネムと同等ですが、
あまり開放感を感じられず、その事で合わないなと感じたゲストもいたそうです。
ケリー・ヒルが実現しようとしたホテルの形が現在のアマン京都なのかは分かりません。
しかしながら、他のどのロケーションでも味わえない極上のリラクゼーション。
ひっそりと京都の山奥に開業したアマン京都はサンクチュアリといえる空間だったと感じます。
今はまだ鮮明に思い返すことができる数々の場面も、
この先当たり前のように訪れる日々の忙しさに忘れてしまうこともあるでしょう。
しかしながら、きっとまた他では味わえないであろう「癒し」を求めて、
このホテルを訪れる予感がしました。一人でも、誰かと一緒でも。
勿論、その時は多くのゲストでもっと賑やかな様相を取り戻していることでしょう。
【まとめ】2020年宿泊済みホテル・旅館〜満足度TOP10〜
ごきげんよう、たにやばです。
激動だった今年もあと僅かですね。
たにやばのホテルステイも再訪・年越しステイを除くとすべて完了した形です。
12月初めにTwitterで投稿しましたが、改めて2020年のステイの中で最も満足度型が高かったホテルを紹介したいと思います。
初めに断っておきますが、満足度というのは個々人の好みや天候・季節、当日のスタッフの対応など、ほぼ"運"ともいえるレベルで左右されるのであくまで参考程度にお願い致します。
まずは惜しくも今回漏れてしまったホテル達から。(の中からかなり良かったお宿達)
・キンプトン新宿東京
→とにかくダイニングエリアのデザインが素敵ですね。立地がイマイチ不便だなとも。
・グランドハイアット東京
→客室は普通ですが、立地、サービス共に安定してて安心して利用できますね。
・ザ・リッツカールトン沖縄
→リゾートホテルのRCはここが初めてですがいい塩梅の適当さが好みでした。
・パレスホテル東京
→テラスからの夜景は都内で一番好きです。ソフトもてきぱきと対応して下さります。
・ACホテル銀座東京
→朝食やアメニティの拘りが素敵。ただ(UG除く)客室的にはコスパは良くないなと。
・河口湖 温泉寺 夢殿
→建物全体の内装がいかにも温泉!アメニティ類はもう少し進化してほしいかなと。
・シャングリ・ラホテル東京
→メロンジュースとアメニティの充実具合が◎。朝食のサービスはもう一つ。
・ホテル雅叙園東京
→SLHなので朝食が素敵です。部屋も値段の割に広くて快適です。
・インターコンチネンタルホテル横浜PIER8
→お部屋の作りが素敵です。ラウンジもコスパが最高ですよね。
・フォーシーズンズホテル東京丸の内
→安定したサービスと美味しい食事。こじんまりとしたホテルが好きな方に◎。
それでは、たにやばのお気に入りTOP10へ、、、
10.メズム東京
まずは今年開業したメズム東京から 。
満足度が高い理由は主に2つ。
・バルコニー付きのお部屋でゆっくりできる。
・夕朝食が安くて美味しい。
こだわりの感じられるアメニティボックス。
ラウンジのテラス席も素敵な夜景を楽しめます。
夜の生演奏を聴きながら独創的なカクテルを...
朝食の運用は最近変更になりましたがクオリティは高いままと信じております。
逆にお勧めできない点としては、マリオットボンヴォイのエリート会員でない場合はコスパが悪すぎるなというところでしょうか。
あとはプールがないとか立地が微妙な点とか...
でもこれらの点を補って余る程の魅力ある素敵なホテルでしたよ!!!
9.ザ・ペニンシュラ東京
続いては打って変わって伝統あるペニンシュラ東京。
既に泊まったことがある方が殆どかと思いますが、たにやば的には
・客室やサービスの機能性(時代に合わせて今も進化している点)
が快適なステイを演出してくださりました。
ロビーの空間は如何にも高級ホテルといった感じで...身が引き締まります。
スイート以外ではガーデンビューのお部屋を強くお勧めします。
プールは開放的でジャグジーも広く、好みでした。
宿泊者ならお部屋でのアフターヌーンティーも可能。このスタンドも素敵です。
イマイチな点としては、やはりハードは最新ではないことでしょうか?
しかしながら、それも大きな問題となることはないでしょう。
ゆっくりとショッピングでもして楽しみたいホテルです。
8.金乃竹 仙石原
次は一風変わって旅館です。
箱根・仙石原エリアは強羅と並び近年目新しい旅館やホテルが開業しています。
僕はより自然を残す仙石原が圧倒的に好みです。(不便ですがw)
しかしこの旅館は周辺環境など気にする余地もなく寛ぐことができます。
・食事から温泉まで全て部屋で完結する
のが旅館の中でも特にお忍び泊に向いていて満足した点です。
御覧の通り、少しアジアンなテイストが独特の世界観に浸らせてくれます。
シャンプー類は勿論アメニティやフリードリンクも大変充実していて快適です。
温泉は濁り湯の仙石原温泉をかけ流し。浴槽も、4人は余裕で入れる広さですよ。
夕食も朝食もお部屋のダイニングでいただきます。
(同じグループの、金乃竹 塔ノ沢はその点ちょっと...)
解説付きが食べる方の気持ちまで考えているな、と。
「和風の旅館」を期待していくと勿論がっかりしてしまうと思います。
他の宿泊記や口コミを見て気になったら是非。箱根吟遊よりは予約取れますよ(笑)
7.フォーシーズンズホテル京都
僕の好きなホテルグループの一つ、フォーシーズンズ。
国内で最後に訪れたFS京都は見事に期待に応えていただけました。
・機能性があるお部屋とFSらしいきちんとしたサービス
に加えて積翠園を囲むロケーションや高級感あるスパなど、過不足ないホテルかと。
インテリアのカラーは派手過ぎず地味すぎず、絶妙なところを攻めている印象(笑)
バルコニーから眺める夜の積翠園。レジデンス棟は更に迫力ある景色が見えるとの事。
この茶室で夕方シャンパンでもいただきたかったな。
夕食、朝食共に質の高いもので、ホテルで食べて正解でした。
FSということで、お子様連れにも大変お勧めできるホテルです。
プールやジムも充実しているのでおこもりステイをゆっくり楽しむのが良さそうです。
6.フォーシーズンズホテル東京大手町
今年開業した東京にあるもう一軒のフォーシーズンズ。
パートナーの記念日ステイでしたが、抜群のホスピタリティを発揮してくださいました。(ホテルの為にも詳細は伏せておきますが...)
・客室やプールといった施設は最新で本当に素晴らしい
という点で大満足でした。
フォーシーズンズスイートはコスパに優れた素敵なスイートでした。
フレデリック・マルのバスアメニティ含め、一つ一つのアメニティが上質でした。
ディナーは折角なのでestでいただきましたがサービスの充実具合はさすがの一言でした。
ここはプール目当てで宿泊しても損はしないはず...
まだ改善できるなと思ったのは食事面ですかね...estもPIGNETOも美味しいといえば美味しいのですが、感動するようなものでもなかったかなと。
逆に言えば、さらに満足度が高くなる余地があるという事で、開業早々凄いホテルができた印象です。
5.AOYAMA GRAND HOTEL
これまた今年開業の新しいホテルとなります。
個人的には、今年開業した中で一番のホテルです。
(繰り返しますがあくまで個人的な感想です)
・ゲストにとって居心地の良いホテル
という事で最近流行りの"ライフスタイルホテル"の理想形かと思います。
同じくとってもお洒落ですが、デザイナーの自己満足感が凄い某虎ノ門の新ホテルとは快適さが段違いでした。
客室は居住性が高いという意味でアパートメント系のホテルとも共通項があるかなと。
ホテル内のバーやレストランが快適なステイに彩りを加えてくれます。
最上階のバーは夜が深まるととても良い雰囲気に。
お気に入り過ぎて宿泊時以外も何度も利用しています(笑)
朝食も和・洋あり充実しています。朝ステーキは正義。
所謂スモールラグジュアリー、なホテルなのでプールはないですが...
僕と同じくらいの年代の方にはぜひ一度試してほしいホテル筆頭です。
4.アマン東京
このホテルについては説明不要でしょう。
"アマン"というブランドもこのホテルも、多くのほてらーにとって憧れ的な存在です。
・東京の他のホテルとは一線を画する非日常感
が何と言っても魅力的なホテルでした。
見苦しい空き瓶の存在を置いといて、天才的なシティホテルの客室かと思います。
スイートも魅力的ですが、バスルームに関してはデラックスルームのデザインのほうが遮るものがなく、好みでした。
こちらはコーナースイートでいただいた朝食です。
東京の「シティホテル」の中では最も美味しかったです。
(一度、ご飯が残念だった時もありましたが...苦笑)
何といってもこの窓の高さ...他のホテルではありえない贅沢なつくりです。
まだ未だに一度もプールを利用できていないのが未練といえば未練です...
レストランについては武蔵byAMANを利用していませんが、
アルヴァもラウンジもまあ普通かな...と。泊まってこそなホテルだと思います。
3.星のや東京
残すところ3つですが、僕はどうやら旅館好きみたいで...
(といっても不満だった旅館も今年何軒かありましたが)
まずは星のや東京。アマン東京と同じく東京にいることを忘れさせてくれる宿です。
・非日常にも関わらず心からリラックスできる
点がとにかく素晴らしく、満足できた旅館です。
お部屋タイプはツイン、ダブル、トリプル(定員が)の3タイプと分かりやすく、
アメニティなどは過不足ないといった具合でした。
各階のゲスト専用のお茶の間ラウンジは本当にリビング替わり使用できる空間です。
鍵も持たず、パジャマのままふらっと立ち寄って一息ついたり仕事や勉強したり。
あ、間違ってもここはクラブラウンジ(笑)ではないですよ?
コロナがなければ最大で6室のゲストが一期一会の家族のような、気軽な交流を楽しめるでは?と再訪を心待ちにする理由です。
食事処もインルームダイニング除いてひとつ。
ですがインルームダイニングでも素晴らしいお味で...夕朝食共に満足です。
(勿論食事処の方が更に美味しいとは思いますが...)
所謂ここは旅館ですのでスタッフの振る舞いもホテルマンとは違うなとは思います。
(特に無礼というわけではないですが、何というか穏やかな...?)
値段の印象で勝手にラグジュアリーな空間を期待するともしかするとその期待には沿えないかもしれません。
この値段を払ってでも、旅館のような空間で靴を脱ぎ、ゆっくりくつろぎたい、という方向けかと思います。
温泉もラウンジも質の良い食事やアクティビティも、見た目の豪華さはないですが、
期待するものを間違えなければ、とっても満足できると感じました。
2.ATAMI せかいえ
つい昨日COしたばかりのこの旅館。
熱海駅からの無料送迎でエントランスについた時から、
素敵な眺望と共に素晴らしいステイを期待させてくれます。
・温泉、和モダン、プライベートで質の高い食事
これらの要素が好きな方には満足できる旅館かなと思います。
お部屋は月の道という別棟に泊まりました。
値段的にも、建物の内装的にも此方が新しくより綺麗ですが一番の違いは食事。
本館は日本料理、別棟は鉄板焼きとそれぞれの棟のレストランでいただきます。
鉄板焼きは徹底的に肉に拘り、スープやサラダを挟みながら豚→鶏→牛と
飽きずにお肉を沢山、しかも全て目の前で美味しくいただけます。
(熱海なので海鮮が食べたいという方は日本料理にした方がいいかな?と)
残念ながら目の前は海なので夜景は...ですがその分早起きすると温泉に入りながら最高の朝焼けが見られますよ。
朝食も鉄板焼き会場で。目の前で卵焼きを作っていただけるのは予想外でしたが最高ですね。旅館の和朝食の中でも今年ナンバー1の満足度でした。
その他にも本館の屋上には開放的なテラスがあったり...
朝のヨガのアクティビティがあったり...
最近の高級旅館ではもはや当たり前ですがフリードリンクもあったり...
熱海駅に送っていただくまで、本当に心行く滞在が楽しめました。
1.HIRAMATSU HOTELS&RESORTS 仙石原
今年一番満足したステイはこちら、ひらまつ仙石原でした。
温泉と美食、美しい自然。これら非日常感を一遍に味わえる素敵なお宿でした。
最上級のエグゼクティブスイートに宿泊しましたのはいい選択だったかと。
広さはそれほどではないですが、その分とってもリーズナブルなのかなと。
室内で優雅にくつろぎ、思い立った瞬間には温泉に。
そして雄大な自然を眺める。
都内からわずか2時間でこんな心が洗われる体験ができるというのは考えられません。
貸切の温泉はより広く、家族風呂にも向いていますね。
ひらまつといえばやはり食事。ただ美味しいだけでなく見た目でも楽しめる、
素敵なディナーを宿泊者だけのエクスクルーシブな空間で。
このお宿で悩ましいことが一つあるとするば、ここはホテルなのか旅館なのかという事でしょうか。
お部屋でくつろぎ、存分に温泉を楽しめるところは旅館らしく、
着飾ってフレンチディナーを優雅に楽しめるところは如何にもホテルらしいです。
ホテル好きも、旅館好きも両方楽しめる素敵な宿でした。
来年はまず、元旦COのミツイ京都から。
国内外、素敵なステイを1つでも多く楽しめたらいいなと妄想するたにやばです。
お読みいただきありがとうございました。
来年は記事を短くしてもう少し投稿頻度を上げられたらな...
【宿泊記】ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原
先日「ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原」に宿泊してきました。
「ひらまつ」は1982年に東京広尾に開業した日本を代表するフレンチレストランを起源としています。
ポールボキューズを師と仰ぐフレンチガストロノミースタイルで日本のみならずパリにも出店し、近年はウェディング・ホテル事業にも進出。
今年の新型コロナ騒動で経営は大打撃を受けたそうですが、一体どんなものなのかと興味もあり、泊まってみることにしました。
本館とレジデンス棟合わせて僅か20室のスモールラグジュアリーホテルですが、その中でも最上級のエグゼクティブスイートはたった一部屋。
普段はどうか分かりませんが、現在は月に1,2日しか空きがないこの部屋が都合良く空いていたのは正直かなりラッキーでした。
(結論から申し上げると200k弱で泊まれるなら寧ろお得では...?という大満足な滞在でした)
チェックイン日はあいにくの曇り空。
仙石原のすすき平原を抜け、小高い丘の上に立つホテルの前まで向かいます。
この写真は翌日チェックアウト後に撮影したものです。建物奥に駐車場があります。
すかさずホテルスタッフに荷物を預かっていただき、エントランスへ。
チェックインはこちらのラウンジで。
宿泊客以外でもお食事利用ができるのはひらまつの中でも仙石原は珍しいのですが、
その場合は宿泊客とは別のこのラウンジでいただくことになります。
チェックイン15時を皆さんきちんと守っているようで、(席はかなり離れていますが)他のゲストの顔を一目見る機会となりました。
パートナーの言葉として「アマンやリッツ・カールトンに比べて皆お金持ちそう...」とのことでした。
実際そうなのかはともかく、確かに皆さんしっかりとしたレストランでディナーをいただくということでラフな格好の方が殆ど見当たらないな、という印象を抱きました。
ウェルカムドリンクはこちらのアランミリアのジュースから選ばせてくれました。
僕はアプリコット、パートナーはマンダリンのジュースをいただき、旅路のどの渇きを潤しました。
ひらまつの特徴的なシーンとして、チェックイン時に夕食のメニューを1度渡され、
食材の苦手やアレルギーについての確認があります。
勿論、インターネット上で予約時に伝えることもできますが(実際伝わってました)
実際メニューを渡されて「あっ、これも嫌だな...」ということもあるかと思いますし、
苦手食材が多い方は全て伝えるのを臆するという方もいるでしょう。
この場合だと、必要最小限の確実な確認ができるのでとっても有難く感じました。
その後はありきたりなチェックイン手続きを終え、お部屋まで案内していただきます。
ホテル棟は3階建てで最上級のエグゼクティブスイートは3回の中央に位置します。
最上級といっても広さは100平米もないのですが、何といっても部屋の位置が最高なんです。
部屋の玄関は防音や防寒の為、二重になっていました。
こうしてみると隣のスーペリアはやや狭く見えてしましますが、実際には49平米あるそうです。
今回のお部屋は勿論304です。
扉を開け、右にウォークインクローゼット、左にトイレの玄関を抜けるとそこにはバスルームの奥まで見通せる開放的なお部屋が!
改めて見ると、リビングとベッドルームが同じ部屋にあるので仕様としてはジュニアスイートっぽいですね(笑)
ま、それはさほど大事な話ではないと思うので早速お部屋を見てみましょう~
入って右、ソファーセットの手間にはミニバーコーナー。
このホテルはミニバーアイテムは有難いことに、冷蔵庫の中身含めてすべて無料です。
水は冷蔵庫の中身と合わせて6本入っていました。
茶器はリチャード・ジノリ
令倉庫の中身はペリエ・瓶ビール・アランミリアのジュースがそれぞれ2本。
ジュースは白ブドウとクランベリーでした。
続いて反対側、ベッドの手前には小さなワークデスクが。
パートナーが主にここで勉強していました。
ベッドは包み込むような柔らかいタイプでした。
ベッドフレームが重くないので簡単に動かせてしまいます、あまり激しく動かすのには向いていません...(笑)
こちらの品の良いソファーセット。
目の前にテレビがないのがリゾートホテルらしくていいですね。
壁に飾られているのはマルク・シャガールの絵ですね。
こちらの収納棚にはいくつか面白そうな本が。
温泉三昧だったので自分の本を消化するのに手いっぱいでした。。
ローテーブルの上にはウェルカムスイーツが。
こちら、目を離した隙に全て彼女に食べられていました。。。
その犯行、一瞬なりて目撃すること叶わず。
しかし僕にとってスイーツなど些細な話。
この部屋のお目当てはやはりこの洗練されたバスルームに他なりません。
曇っていてもこれですよ。。。(最後に晴れている時の写真も載せています)
バスルームの片側には洗面台とシャワーブース。
シャワーブースはゆとりのある広さです。
逆側にも洗面台と、
バスローブやタオル類が置いてある脱衣所?のようなスペース。
洗面台にはこのようなオリジナルアメニティが各1セット入っています。
ブルガリのバスアメニティも1セットずつ、両側にセットされています。
脱衣所にはアンカーのスピーカーと檜のリボンが。
檜リボンはどのようなものかといいますと、、、
こうやって温泉に浮かべるとこで、視覚的にも、嗅覚でも楽しめる素敵なアイテムなんです。
バスローブは正直普通ですね。
肝心のバスタブ自体はというと、幅は大人二人が並んで入れる程度、
長さは成人男性が足を延ばしても少しゆとりがあるサイズといえば何となく想像していただけるでしょうか。
さほど大きいわけではないですが、窮屈に感じることはないはずです。
バスルームの先には小さいバルコニーがあるので夏は湯汲み後にビールを飲みながら涼む、なんて使い方もよさそうです。
因みにですが、バスルームはベッドルーム側とも、バルコニー側とも完全に扉で開閉することができます。外気と温泉による温度や湿気の調整をするのに便利でした。
続いては、貸切露天風呂の紹介です。
このホテルには2つの貸切露天風呂があり、宿泊者限定で時間を予約の上、無料で利用することができます。
新姥子温泉の源泉かけ流し、という点ではお部屋の温泉と変わりませんが、
貸切露天風呂は広さが2~3倍くらいあるので家族で入浴する場面として重宝しそうです。
貸切露天風呂には洗面台や洗い場が2つずつ、脱衣所は4人分あり、
タオルや水、雨傘、化粧水や洗顔、シャンプー類などが揃っています。
洗顔、クレンジング、化粧水、乳液はLEAF&BOTANICSで揃っています。
シャンプー類はブルガリではなくTHEMAE。レジデンス棟のアメニティと同一です。
肝心の浴場はこんな感じで、、、
水盤から緑の中にせり出した露天風呂は非常に良い雰囲気でしたね。。。
利用時間は各回40分なのですが、それが圧倒的に短く感じてしまう程素晴らしいお風呂でした。。。
お部屋に戻って身支度を整えるとすぐにディナーの時間になりました。
1階にあるレストランはグランメゾン、とまではいかないかもしれませんが
落ち着きと優雅な空気が漂う素敵な空間でした。
17時半から20時まで開始時間を選べますが、基本的に宿泊部屋によって席が決められているようでした。夜も朝も、同じ席に同じゲストの方々を見かけました。
今回はスタンダードなコースを予約。
先に申し上げますと、スタンダードなコースでも大満足です。。。
(溜池山王のピエールガニエールや六本木のアジュール45より個人的には↑でした)
下のメニューの中で僕が何を変更してもらったかは、、、トップシークレットでお願いします(笑)
ひらまつオリジナルラベルのグラスシャンパンから始まったディナー。
以下、味音痴なりに簡単に感想を。。。
アミューズブッシュはこの飾りの中のフィンガーフード。
トマトもコロッケもいつも食べるものとは全然違いますね(当たり前)
そこにカラスミのリゾットが来て既にテーブルが豪華に。
スパイスの煙の演出と共に、その先のコース料理への期待が非常に高まります。。
次に白トリュフが登場し、、、
海老芋の上にたっぷりと削っていただきました。
そりゃ美味しいですよ、、、香りも堪りません。
続いては2種のパスタ。うん?...2種...?
朴歯の下にちゃんと隠れてましたよ!
このタイミングでエルダーフラワーリキュールのノンアルコールカクテルと
グラスワインを追加しました。
魚料理はキンメダイにイクラ、酸味の抜けた梅干を添えたもの。
これなら梅干し嫌いでもいけるかも?という感想のすっきりした味わいでした。
お肉料理は小鳩のロースト。焼き加減が最高でしたね。
デザートの前にチーズを。
追加料金ですが、この中から好きなものを選択できます。
全て丁寧に説明してくださるので、初心者にもありがたかったです。
おそるおそる3種類頼んでみましたが、美味しいこと!!!
確かに本格的で、口に入れた瞬間を強烈なうまみと共にチーズ特有の臭みや酸味を感じますが丁寧に味わっているとあっという間に喉奥へ消えています。
しかもその後味たるやさっぱりしたもので、思わず次のチーズに手が伸びてしまいました。
あと3種類は行けたかも、、、なんて素人なりに賛辞を述べてしまいました(笑)
デザートはそれほど語ることがありませんが、すっきりした口の中に適度な甘味を迎え入れる瞬間はやはり幸せですね。
そして、これが肉料理の直後かチーズを挟んだ後かでは、感じ方が違うとも思います。
僕はハーブティと、彼女はコーヒーと共に茶菓子をいただきました。
全て丁寧でくどすぎない、素敵な余韻を残すディナーとなりました。
部屋に戻った後は再び温泉三昧。
日中のような景色は望めませんが、静寂に包まれた箱根の自然と向き合う夜は幸せそのものでした。
ふとバルコニーから下を見ると、レストランから見える水盤に照らされた木々が幻想的に映っているではありませんか。
過度に手を加えずとも、これまた美しい絵画のようなシーンでした。
温泉とふかふかのベッドに包まれると自然と眠気に襲われますが、
ジノリの茶器でコーヒーをいただき、もう少し長くこの幸せな夜を堪能することにしました。
翌朝
おはようございます、という言葉を発するより先におぼつかない足取りで温泉に入りました。
昨日の曇り空とは一転、朝から晴れた空には太陽に照らされた富士山が眩しそうに顔を出していました。
思えば僕は都心のホテルのビューバスも好みますが、
やはりその煌びやかな光景が同時に働いている多くの人々の存在によってのみ成り立つことにやや複雑な思いを感じることがあります。
早朝でも深夜でも、一生懸命働いている方々を眼下に、勝手にうしろめたさを感じることも。
対してこのホテルでは温泉から見えるのはちょうどいい自然です。
琵琶湖でもグランドキャニオンでもなく、
富士山が少し見えるだけですが、それが束の間の心の洗濯にはちょうど良いのです。
この時間だけは浴室の照明も落とし、スマホの使用も控えめに、
ただ目の前の雄大な自然との対話、そして温泉を味わうことに集中することができました。
この瞬間は一見何でもないように見えて、とても贅沢な時間だったと感じます。
普段より何倍もすっきりとした朝は自然と食欲も増すものです。
昨晩と同じく、1階のレストランへ向かいます。
昨日と同じ面々を確認しながらの朝食は2種のジュースから。
朝にしぼりたてのオレンジジュースと、ひらまつ特製のトマトジュースです。
パンはさすがといった出来。味、大きさといいとっても食べやすかったです。
続いて紫白菜のバーニャカウダ。意外と豪快な一品にびっくりです(笑)
牛タンのスープはチーズが良いアクセントに。
野菜と茸のパイ包みは繊細で上品な、フレンチらしい一品。
スープパスタはトリュフが入っており、良い香りです。
朝晩とパスタが出てくるのはやはりシェフである吉越謙二郎さんがひらまつのイタリアンを牽引してきた人物だからでしょうか。
オーセンティックなフレンチではないですがそのお味は素晴らしかったです。
いつもと同じように食後には珈琲をいただき。
最後にデザートのレモンのグラニテとヨーグルトのさっぱりとした2品。
夜とは打って変わって、朝食は演出も味の濃さもやや控えめにして、すっきりとした内容になっています。
お部屋に戻り温泉を楽しんだりしていると、あっという間に帰らなければいけない時間になってしまいました。
最後に晴れたバスルームからの素敵な情景を写真に収め、チェックアウトしました。
嬉しいことに帰りにお土産まで。
ホテルオリジナルのブラウニーとドライフルーツがふんだんに使われたパウンドケーキです。
ホテルを出るとゆっくりと現実世界に引き戻されます。
あの空間にまた帰りたい、そう思いながら仙石原のすすき平原を横に走り抜け、
箱根の山を後にしました。
フォロワー様に教えていただいた、ひらまつオリジナルのぶどうジュースを次回必ずいただこうと胸に決めて。
【宿泊記】ホテルインディゴ箱根強羅
こんにちは、たにやばです。
今秋、ホテルインディゴ箱根強羅に宿泊してきました。
この時の体験について、書き記したいと思います。
尚、レストランでのディナーはこの記事に含まれませんので悪しからず。
IHGブランド「ホテルインディゴ」として日本で初めて開業したこのホテル。
勿論車でのアクセスも良いですが、小田原駅からホテルまで無料のシャトルバスが2時間に1本程の頻度で出ているので、それを利用するのも便利でしょう。
ちなみに、今回は物語調で行きたいと思います。
エントランスは山側のひっそりとした場所にあり、扉自体もこじんまりとしたものです。
チェックインが混みあう場合はこちらのラウンジエリアで待つことになりました。
(特にシャトルバス到着直後は混みやすいです。)
自分の番が呼ばれ、スムーズなチェックインを経て、カードキーを受け取ります。
スパイアエリート特典として14時までのレイトチェックアウトとワンドリンクチケットをいただきました。
お部屋はリバーサイドのスタンダードなお部屋に。
一人だったため、広さにも眺望にもさほどこだわりがありませんでした、
この部屋は良い意味で想像通りの規模でした。
お部屋の入り口付近には施錠できるトイレと、オープンなクローゼットエリアがあります。
中に入っている浴衣や羽織は後述するスパエリアへアクセスする際に着用できますが、
レストランは不可ですので、洋服に着飾って出かけましょう~。
トイレの洗面台のデザインがかわいらしくて写真を撮ってしまいました。
ベッドの対面にはテレビがありますが、その隣にはミニバーと洗面台が。
洗面台の対面にはガラス張りのシャワーブースがありますので、障子戸で仕切ることができます。
コンプのお水は瓶です。紅茶はTWG、珈琲はネスプレッソが用意されています。
ミニバーにはソフトドリングやビールなどのアルコール類が用意されています。
中々リーズナブルな価格だったので、滞在中5本くらい?飲んでしまいました。
温泉に長く浸かると、どうしてものどが渇いてしまいますからね。。。
アメニティといえば、シャンプー類はBiologyが用意されていました。
大きなボトルアメニティなので使い切ってしまう心配の必要がありません。
部屋の露天風呂は温泉とお水をそれそれ注ぐことで好みの温度に調整する仕組み。
それほど匂いも濁りもなく、されどきちんと温泉の気持ちよさを感じることができました。
因みにリバービューのお部屋については他の方も言及していますが、
対岸からの視線を近くに感じてしまう方もいらっしゃると思います。
またこのお部屋はロビーから少し中庭(足湯テラス)を横に通り過ぎた位置にあるエリアにあり、早川(写真に写る川)の上流が近くに見えますが、
ロビーに近い側の客室エリア(使用するエレベータが違います)だと浄水場?(水道センターが近くにあるので)の施設が目の前にあり、やや風情に乏しいと感じてしまうかもしれません。
個人的には、なるべく上流側のお部屋のほうが眺望的には良いのかなと思いますが、
その分エレベーターやロビーから遠いので、トントンかもしれませんね(笑)
写真に見えるセブンイレブンを目的地として、ホテルの周りを少し散歩してみることにしました。
御覧の通り早川の上流には自然がそのままに残っています。
対岸からホテルを眺めるとこんな感じに。
正直に申し上げますと、客室露天風呂であまり派手に動き回らない限り、
肉眼で見る分には目立たないと思いました。
双眼鏡でも使う人がいたら、、、って僕の作戦をここで明かすわけにはいきません(笑)
セブンイレブンで飲み物や必要なアイテムをいくつか買い、ホテルに戻ってきました。
夕食には小田原駅で買った小さいお弁当(小鯵寿司)と、インルームダイニングでハンバーガーを食べました。
インルームダイニングはとてもリーズナブルな価格でいただけますが、、、
プレゼンテーションがやや残念なのは価格相応と受け止めるべきでしょうか。
夜になって、1階の大浴場へ向かいました。
この大浴場は水着着用が求められる混浴温泉なので、
部屋で水着に着替え、上に浴衣と羽織ものを着ていきました。
大浴場は写真OKなので他に人がいないタイミングを見計らって、何枚か写真に収めることができました。
残念ながら、僕以外に大浴場で見かけたゲストが全て同年代位と思われるカップルだっとことは、大変遺憾なことだったと申し上げなければなりません。
僕は勿論彼らの幸せを祈って...なんてことはせず、彼らがいつどんなタイミングで喧嘩するんだろうと、負け犬根性溢れる妄想をしながら、隅で小さくなって眺めていたのでした。
そらこんな雰囲気で彼女さんの水着姿を見ていたらならイチャイチャもしたくなるわな。。。でも許せぬ!!!号泣
いたたまれなくなった僕は、カップルどころかゲストもスタッフも一人もいないジムに逃げ込みました。
しかし格好は浴衣on水着、このもどかしさを発散することは叶わず、
結局その後、部屋でやけ酒することとなりました。。。
翌朝
何故かやや目覚めが悪かった僕は、朝食の時間ギリギリに一階のレストランに。
他のゲストがほぼ全て複数人のグループであることにやや居心地の悪さを覚えながら(これは決してホテルやレストランの不手際ではありませんが)
プレゼンテーションをお味も素晴らしい朝食を黙々と腹に収めました。
周囲のテーブルの会話に一人で心の中でツッコミをいれながら過ごす時間は、
リゾートホテルに一人で来た時の僕の「あるある」な現象です。
お昼近くまで部屋でパソコンをいじり、やや息抜きがしたくなったので1階の足湯テラスにやってきました。
この時間はちょうどCO付近だったためか他にゲストはおらず、
孤独が寧ろ気持ちよく感じられました。(言い訳)
早川を飄々と泳ぐカモメ?に自分を重ねてのんびりと黄昏る贅沢な時間は、
箱根という都心から少し離れた温泉地ならではでしょう。(適当)
ウェルカムドリンクチケットが未使用だったことにも気づき隣のバーカウンターへ。
新設なバーのースタッフは一人の僕を訝しむ様子を見せず、
丁寧にジンジャーエールを提供してくださいました。
人の温もりに大変心打たれ、昨日の夜見た光景はすっかり癒されたたにやばでした。
今夜こそ悠遊快適なスパタイムを!
そう意気込み、この日の夜も大浴場にかけこんだたにやばでしたがこれがまずかった。
昨日撮ることができなかった場面をスマホで黙々撮っていた僕は、
より素敵な写真を撮ろうと時に中腰、時に地面すれすれのローアングルからスマホを構え、ひたすら大浴場内を動き回っていました。(勿論その時は一人)
その時歴史は動きました。。。
女性側更衣室のドアが開き、出てきた方に僕がやや苦しそうな姿勢でスマホを構えているのをタイミングよく見られてしまったのです!
反射的に「あれ、私扉間違えた?」とも言わんばかりに扉を閉めた女性。
それを確認した僕が光を超える速さ(体内時計による計測)で部屋に帰還したことは言うまでもありません。
ショッキングな事件の加害者(いやきっとあの女性もカップルだったし、寧ろ僕は被害者だと主張したいがそれはさておき)となってしまった僕は全ての記憶を抹消するために夜中再びセブンイレブンを訪れ、酒を買い込みました。
なおこの時ホテルのすぐ外でイチャイチャしているカップルを見て、買う酒の本数が増えたことも後世のために記録しておく必要がありました。
翌日
深酒による反動で朝食に間に合わなかった僕はCO後、シャトルバスを待つ間にレストランで昼食を摂ることにしました
ランチタイムは人が少なく、窓際の席に僕をアサインしていただきました。
まずはカクテル"AKAFUJI"と共にパンを。自家製バターと共にいただきました。
メインには牛わき腹のステーキを。
ライブキッチンの人がよさそうな外国人シェフが焼き上げてくださったこのステーキは、この一人旅のすべての記憶を素敵な旅行記のエッセンスへと焼き上げてくださいました。(大げさにもほどがある)
最後はシャトルバスに乗り込み、ホテルスタッフに手を振って見送られながら小田原駅へと向かうのでした。
ふざけたようなストーリーと共にお届けしましたが、
素敵なホテルであったことは間違いありません。
ひとつ、
僕のくだらない宿泊記を読んでくださった皆さんが得られる教訓があるとすればそれは、
素敵な友人やパートナーと共にこのホテルを訪れることでこのホテルでの快適さは一層高まるであろうということです。
この度も読んでくださり、ありがとうございました。
【宿泊記】 AOYAMA GRAND HOTEL
こんにちは、たにやばです。
先日AOYAMA GRAND HOTEL(青山グランドホテル)に宿泊し、
とても素敵だったので共有したく思い、宿泊記にしてみました。
[外観・チェックイン]
青山のランドマークだった(らしい)ベルコモンズの跡地にあるこのホテル。
開業は今年の8月とまだ新しいですが、すでにホテル・レストラン共に多くの人々で賑わうスポットでした。
複合ビル"the ARGYLE aoyama"の中に入居する青山グランドホテル。
同ビル内にはポールスチュアートの新しい旗艦店や"川上庵(KAWAKAMI-AN TOKYO)"を始めとする雰囲気の良いレストランが複数入居しています。
1階からロビーのある4階までエレベータで上がると、
シンボル的なレストラン・バー"THE BELCOMO"が目の前に。
写真は閉店後に撮りましたが、営業時間内は昼も夜も沢山お客さんが入っていましたよ。
上の写真の左側に小さなレセプションデスクがあり、座ってチェックインします。
小さいレセプションですが、全42室の小さなホテルの為、あまり待たされることはないと思います。
このホテルは所謂"ヴィンテージマンション"をコンセプトにしているそうで館内の壁にはヴィンテージアイテムと思われる品々が飾られていたりします。
客室用エレベータ(22時までは外部ゲストも利用可能)で19階に。
客室階では最上階にアサインしていただきました。
エレベーターホールから客室エリアに入るにはセキュリティドアがありカードキーが必要です。
廊下にはアート作品やヴィンテージアイテム、そして吹き抜けの中庭が見えます。
[お部屋・アメニティなど]
宿泊するお部屋は1907、スーペリアクイーンのカテゴリーです。
入ってすぐの扉を開けると、ウェットエリアとクローゼットがすっきり収まった空間に。
その奥がリビング&ベッドルームでした。
大きいソファは沈み込むような座り心地。
リラックスチェアはしっかりした座り心地です。
ベッドの対面にテレビとミニバーコーナーがあります。
テレビは最近よくあるBGMが選べるタイプでした。
ミニバーコーナーを見てみましょう。
↑これらの飲み物や食べ物はなんと全てコンプリメンタリーです。
スイートルームはこれにシャンパンのボトルも付きます。
部屋でゆっくり過ごす為の素晴らしいサービスだと思います。
(口述しますがそれでも外で飲みたくなるほどここのバーは素敵です)
ベッドはクイーンなのでやや小さめ。
不安な方はキングのお部屋を予約するとよいでしょう。
ベッド脇のタブレットはアメニティの依頼や、サービス情報、館内外のおすすめ情報を見ることができます。(ルームサービスの項目もありますが現在はベバレッジ限定です)
周辺レストランの情報はこの地に疎い人間にも十分な情報量があると思います。
部屋からの景色は特筆するべきものはありませんでした。
とはいえ明治神宮球場や渋谷エリアの街並みを開放的な窓から眺めることができ、
部屋によっては東京タワービューのお部屋もあると思います。
(どのカテゴリーかは分かりませんが部屋の方角的には結構多いと思います。)
窓の反対側にはウェットエリアへの入り口が。
エントランスの部分と合わせて回遊型になっています。
洗面台のミラーのデザインは先進的ではないもの、一昔前に"流行った"ようなデザインを現代に絶妙にマッチさせた、素敵なものだと感じました。
"ヴィンテージモダン"あるいは"ミッドセンチュリーモダン"というべきか、
おしゃれだけど洗練されすぎない、居心地の良いデザイン・配色でした。
尚、バスタブの給湯口はすごい水量で簡単にオーバーフローしてしまうので慎重に。
シャンプー類はoltanaの製品。
初めて使用しましたが人を選ばない、さっぱりとした香りと使用感でした。
予め用意されているアメニティは環境にも配慮し、必要最低限。
とはいえ、タオル含め全て2人分以上の用意があったので不足は感じず、
また殆どにホテルロゴが入った思わず持ち帰りたくなるようなアイテムでした。
ドライヤーは数々のラグジュアリーホテルで導入されているバイオプログラミング社の
"Repronizer 4D plus"。
これらのアイテムにもきちんとしたものを選んでいることに好感を覚えました。
まだ開業して日が浅いせいだからか、バスローブも十分に着心地がよいものです。
ハンガーのロゴは決して珍しいものではありませんが、やはり嬉しいものです。
パジャマはセパレートタイプでバランスの良い着心地といいましょうか、
ザラザラでもなく、ふわふわでもなく、実に肌に馴染む着心地です。
トイレは勿論扉を施錠できる個室タイプ。
40平米に届くか、という程度の客室面積ですが、デッドスペースも少なく、うまくデザインされている気がするのは、部屋の居心地の良さに繋がっていると思います。
[レストラン・バー]
しばらく部屋での一人の時間を過ごした後、一つ上の階に向かいました。
ホテルには4階に2つ、19階に1つ、そして20階に2つのレストラン(バー)があります。
"SHIKAKU"と"SUSHI KANESAKA"は訪れることができませんでしたが、
その他のレストランを少しだけ紹介させていただきます。
まずは20階の"TRATTORIA ANDREA ROSSI"です。
イタリアンレストランでディナータイムはお洒落なゲストで賑わっていました。
続いてそのすぐ隣にある”The Top”です。
まず重厚で無機質な扉を開けると、壁一面に張られたレシピに驚かされますが、
外気の流入を防ぐ二重扉なので、そのままもうひとつ扉を開けましょう。
このルーフトップバーはホテルのゲスト以外にも大人気のバー。
東京タワーなど、綺麗な夜景&ムーディーなBGMをカクテルやバーフードと楽しめます。
開店前はこのように誰もいませんでしたが、後に訪れてみると多くのゲストがすでにソファー席で楽しそうに過ごしていました。
僕は一人だったこともあり、スタンディングエリアでストーブの熱と夜景を楽しんでいました。
注文したのはモヒートとティラミス。
スタッフも一人相手でもフレンドリー且つ丁寧に接客してくださるので居心地の悪さとは無縁な空間でした。
ところで、夕食はどうしたんだと思われる方もいらっしゃると思いますが、
僕はホテルが入居するビルの2階に降り、"川上庵
(KAWAKAMI-AN TOKYO)"を訪れたのでした。
軽井沢に本店を構える有名なお蕎麦屋さんですが、この新店舗はお蕎麦を楽しめることは勿論、
従来店舗より豊富なお酒と一品料理でより"大人"が楽しめるお店になっています。
まずは日本酒をいただき...って飲みやすい!!!
スタッフの方が丁寧に教えてくださったおかげか、美味しい日本酒に出会えました。
川エビの唐揚げ。塩にもレモンにも(勿論日本酒にも)よく合います。
本来はもう少し多いようですが一人用にハーフサイズで用意してくださいました。
牡蠣の岩窯レア焼き(メニュー名正確でないですが確かこんな感じ)。
美味しい~~~!!!
そして川上庵ファンにはお馴染みのクルミだれせいろ。
こ、これが食べたかった、、、お箸が止まりません。
十割蕎麦でお替りもいただいちゃいました。
すっかり満足した胃袋で、前述の"The Top"にはこの後伺ったのでした。
夜は部屋のスピーカーやテレビで音楽を楽しんだり、ミニバーのお酒を開けたり、
とってもリラックスできるリビングエリアで至福のひと時を過ごしました。
[朝食]
翌朝
特に朝食付きプランではないですが、折角の地域共通クーポンを消化するために、
気になった4階の"THE BELCOMO"で朝食をいただきました。
この写真は窓側の席からライブキッチンを撮ったものですが、
テラス席やボックス席、大人数で利用できそうなロングテーブルの席など、
(空いていれば)席を選ぶ楽しみもありそうです。
朝食セット、そしてアラカルトメニューがありますが朝食セットを選択。
ドリンク2種、メイン1種、サイド好きなだけが選べる料金的にお得なセットです。
こちらはバナナミルク。甘くて飲みやすかったです。
パンとフルーツはサイドからの選択。パンは普通かな??
メインはステーキを選択。これだけでほぼセット料金と同額なのでおすすめです(笑)
肉の食べ応え、そして焼き加減が今まで食べた朝食ステーキの中で一番だったかと思います。
ドリンク2つ目はコーヒーを。
一人で優雅な朝を楽しむことができました。
チェックアウトが13時と、少しゆとりがあるのも嬉しいポイント。
部屋に戻り、居心地の良さを噛みしめながら4階のレセプションでチェックアウトしました。(お昼ごろだったのでTHE BELCOMOはほぼ満席でした)
このホテルはまさしく"スモールラグジュアリーホテル"が似合うホテルでした。
新しいといっても、人によっては懐かしさを感じるであろうデザインを現代風に取り入れ、無機質さを排除した居心地の良い空間を作り上げています。
どちらかというと「お酒」が楽しめる場面が多々あるので、やや大人向きかなと思いますし、
ひとによってはマンション風の住居性の高いデザインは好まれないかもしれませんが、
僕にはとても贅沢且つ居心地の良いホテルでした。
まだ余り紹介されていないという意味でも、皆さんにぜひ行ってみてほしいホテルです。
宿泊せずともバーやレストランを楽しめるので、まずは気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
今まで宿泊したホテル一覧はこちら
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